医療用ウィッグとファッションウィッグの違いはなに?【解説】

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ファッションをより自由に楽しめるようになった現代。

ウィッグ、通販などど検索すれば、「医療用ウィッグ」「ファッションウィッグ」「コスプレウィッグ」など様々な種類のウィッグがびっしりと並びます。

安いウィッグから数十万もする高価なウィッグまで価格帯も本当にいろいろで、医療用として探している人はどれがいいのか悩んでしまいますよね。

私も最初のウィッグは訳も分からず適当に買った結果、見事失敗・・・

治療まで時間がなかった為、知識が全くないまま適当に買ったのがいけませんでした。

仕様のこと、髪質のこと、少しでも知っていたならウィッグ選びも違っていたと思います。

今購入を考えている方、これから購入予定の人のウィッグ選びのヒントになれば嬉しいです。

それでは医療用ウィッグとそれ以外のウィッグは具体的に何が違うのか?
様々な観点からわかりやすく説明していきます。

医療用ウィッグとファッションウィッグの明確な違いはない

がん治療で行われる抗がん剤などの化学療法による脱毛や、脱毛症などの髪の病気によって必要とされるウィッグのことを一般的に「医療用ウィッグ」とよびます。

この医療用ウィッグ、実は明確な定義や基準は存在していないのが実際のところ。

なぜなら薬事法で定められた医療器具には該当しないからです。

 

JIS規格化と現状

しかし、2015年4月に医療用ウィッグのJIS規格が制定されました。

この規格では直接頭皮に接触するインナーキャップやネット部などの皮膚刺激数や有害物質の検出度、また耐久性など細かく定められ、医療用としてのウィッグを選ぶ際の1つの基準にもなっています。

ところがこのJIS規格の認証を取得をするのに日本毛髪工業協同組合に加入する必要があります。

またJIS認定の登録料として毎年大きなお金を納める必要があるため、大手のウィッグメーカーや販売店以外にはあまり普及していないのが現状です。

 

ダズルウィッグの場合

ダズルでは1円でも安く必要な人へウィッグをお届けできるよう現在のところこのJISマークは取得しておりませんが同等の品質のウィッグをご用意しています

 

医療用ウィッグとファッションウィッグの違い

それでは医療用ウィッグと呼ばれるウィッグはおしゃれ用ウィッグと具体的にどこが違うのかみていきましょう。

使用用途の違い

医療用ウィッグとおしゃれウィッグの大きな違いは、言うまでもなく大前提としてその目的が違っています。

医療用の場合は何らかの病気によって失われた髪の毛の代わりとして、おしゃれウィッグはファッションの一部としておしゃれを楽しむ為に使用されます。

 

医療用ウィッグ

病気が原因により、失った頭髪の代わりに使用する

・抗がん剤による副作用の為

・脱毛症など

 

おしゃれ用ウィッグ

ファッションの一部として使用する

・イメージチェンジの為に着用

・結婚式など特別な日の華やかな装いに

・コスプレなど趣味のひとつとして楽しむ

 

仕様の違い

医療用ウィッグとおしゃれウィッグは使用用途の違いからそれぞれ求められる仕様も違ってきます。

着用したときの快適さ、見た目の自然さ、耐久性など、医療用として使うにはどれもとても気になる部分ですよね。

ここでは具体的な仕様の部分についてご説明していきます。

【植毛方法】

ウィッグにはベースとなる部分から毛が1本1本生えているようになっていますが、実はその植毛方法は大きく分けて3つのパターンがあります。

 

総手植え

1本1本手植えで植毛していく方法です

ハンドメイドウィッグとも呼ばれます。

 

 

半手植え

人工頭皮や分け目だけ手植え、その他の部分は機械製など一部が手植えになっている方法です。

 

 

機械植え

ミシンなどの機械で植毛する方法です。

マシンメイドウィッグとも呼ばれます。

医療用として使用されるウィッグは見た目の自然さから、総手植え、半手植えが選ばれることが多く、大手のウィッグメーカーなどでもそのほとんどが手植え製になります。

一方、おしゃれウィッグはほぼ100%が安い機械植えの製品になっています。

(※ミセス向けのおしゃれウィッグでは手植え製のウィッグもよく販売されています)

 

【毛質】

ウィッグに使用されている毛は素材によって大きく3種類に分けられます。

人毛

本物の人の毛を処理、加工して使用します。

人工毛

アクリル、ポリエステルなど合成繊維でできています。

ミックス毛

人毛と人工毛がミックスされています。

 

おしゃれ用ウィッグではほとんどが人工毛を使用したウィッグになっていますが、医療用ウィッグではそれぞれのメリットやデメリットから使用する人の好みによってどの毛質も選択されます。

例えば見た目の自然さではダントツで人毛を使用したウィッグになり、医療用ウィッグとして多く選択されますが、実際のところ毎日のブローなどお手入れが大変なことからミックス毛や人工毛を選択される場合も多いです。

 

 

 

【人工頭皮】

ウィッグには人の地肌を再現した人工頭皮のついているウィッグとついていないウィッグがあります。

 

人工頭皮つき

ウレタン、シリコン、シルクなどで作られた頭皮に似せた人工皮膚が使用されます。

★こちらはダズルのプレミアムウィッグでも採用しているシルクスキン付のウィッグです

 

 

人工頭皮なし

ベースのネット地が透けた状態になります。

ウィッグは通常ベースとなるネットを使用していることから、そのままだと分け目からネットが透けてしまいます。

自然な分け目を再現するには人工頭皮の存在が必須で、医療用ウィッグに求められる仕様の1つです。

価格の違い

アマゾン、楽天などで千円程度から販売されている激安ウィッグから、大手メーカーなどでは数十万で販売されているとても高価なウィッグもあります。

おしゃれ用ウィッグでは1000円~5000円程度が相場ですが、医療用ウィッグでは1万円前後~数十万もするウィッグまでその価格帯は幅広いです。

私は一番安いもので1000円代、一番高いもので25万円程のウィッグを実際に着用してみたことがあります。

やはり25万円のウィッグはとても自然で快適な被り心地ではありましたが、5万円のウィッグと比較するとどうか?正直、全く品質の差は感じませんでした。

どうしてそんなことがあるのか?

私も販売する側になるまでは考えてみたこともありませんでした。

実はウィッグの価格には、商品そのものを作る費用の他に宣伝費や人件費など様々な価格が上乗せされて販売されています。

大手メーカーのようにテレビ広告を頻繁に行っていれば、販売価格が高くなってしまうのも当然のことです。

その反面、口コミで広がっているようなメーカーの商品はどうでしょうか。

最低限の経費に抑えられるため、手頃な価格で私たち医療用ウィッグを必要としている人へ提供してくれます。

このように高ければ高いほどいいという訳ではなく、1万円~10万円程度で十分自然で快適なウィッグを購入することが可能です。

せめてここに来てくれた人には大切なお金を1円も無駄にしてほしくないと思っています。

後悔しないようあなたのウィッグ選びのヒントにしていただけると嬉しいです。

 

 

 

 

~自身の経験からウィッグ販売を始めました~

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