抗がん剤による脱毛時、少しでも快適に生活を送るために帽子を揃えておくと安心で便利です。
といっても、ネットで検索するといろいろな種類の帽子が売られてる。
これがとても迷ってしまうんですよね…
でも、経験した身から言わせてもらうと、それも当然!
実際に使う「時」と「場所」によっても必要な帽子は全然違うんです。
ということで今回は帽子に焦点を置いてお話ししたいと思います。
目次
脱毛するとなぜ医療用帽子が必要になるのか?
まず脱毛したときになぜ帽子があった方がいいのか説明していきます。
頭皮を保護する
通常であれば髪の毛で保護されている頭ですが、脱毛すれば頭皮は思い切りさらされた状態になります。
髪があったときには意識しなかったけど、思ってる以上に髪の毛は頭を守ってくれているんです。
ふいに自分の手が触れた瞬間に爪でひっかいてしまった、傷ができてしまったということにもなりかねません。
また、ゴロンと横になった拍子にたまたま近くに置いてあった本の角に当たってしまったということも、もしかしたらあるかもしれません。
考えればキリはありませんが、できる予防はしておきたいところ。
特に抗がん剤治療中は免疫力が低下しています。
更に脱毛真っ最中であればかなり頭皮は敏感な状態に。
少しでも安心して抗がん剤治療を行えるよう帽子で頭を保護することが必要なのです。
頭を保温する
これも実際に身をもって体験してみないと分からないことですが、髪の毛がないだけでとにかく頭がスースーして寒い、落ち着かない。
一度、素頭(何も被ってない頭)でソファーに横になろうとしたきには、あまりにヒヤっとした感触にびっくりし、とても不快で思わず起きてしまいました。
私の場合は長年ロングヘアーで脱毛したのも11月から。
余計に抵抗があったと思います。
でも夏の場合だとしても、汗をかいた状態でエアコンが効いてる部屋に入ればかなりヒンヤリすると思います。
もちろんエアコンの風が直接当たるなんてもっての他。
風や空気が直接頭皮に当たらないようにすることでずいぶん体感温度が違い頭皮への負担も減ります。
帽子1枚かぶるだけでしっかり保温することが可能なのです。
汗や皮脂をキャッチする
頭皮から分泌される汗や皮脂、においも脱毛した状態ではとても気になります。
今までは髪の毛がそれらをキャッチして抑えていたのですが、抜けて無くなることでダイレクトに感じてしまうから。
頭皮は新陳代謝がとても盛んで、自分で思っている以上に汗や脂を分泌しているんですよね。
髪の毛の代わりに汗や皮脂、においを吸いとってくれる役割も帽子は果たしてくれます。
そういった面からも帽子の役割は大切です。
抜け毛の掃除が楽
抜け毛が始まると、本当にびっくりするくらいハラハラと落ちてくる状態になります。
気付いたら部屋中に抜け毛が散らばり放題ということにも。
そんなときにも帽子が役立ちます。
帽子を被っていれば抜けた毛はそこにおさまってくれるので下に落ちることがほとんどありません。
掃除するのは帽子の中だけ。
私の場合は抜け毛が始まってすぐにバリカンで坊主頭にしてしまったので、すごく短い毛が帽子についているという状態でした。
洗濯だけではなかなか綺麗にならないので、コロコロが必須アイテムになります。
おすすめの医療用帽子
医療用帽子にもいろいろな仕様のものがあり、購入するにあたって私もとても悩みました。
実際に使ってよかった帽子やおすすめの商品を紹介していきますので参考にしてもらえると嬉しいです。
抜け始め~脱毛中にずっと使用していた帽子
私の闘病中の象徴といっても過言ではないくらい本当にお世話になった帽子です。
それがこれ。
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私は入院での抗がん剤治療だったのですが、起きているときも寝ているときもとにかくずっと被っていました。
私にとってはお守りのような感じで被っているだけで安心できて。
ちなみに抗がん剤治療をされている方だと入院している女性はみなさん被っていました。
男性の方だと稀に被ってない人もいましたね。
“寝ているときはみんなどうしているのかな?”
とふと思い、同じ部屋で仲良くなった同病仲間にも聞いてみたのですが、やはり私と同じように被って寝ているとのことでした。
ここで少し余談を…
入院中のガン患者あるあるかもしれません(^_-)
夜中でも寝ているところを看護師さんが見回りにくるんですが、何度か帽子が脱げてしまっていておハゲの頭を見られたことが(^^;
そういうときってなぜか決まって去って行く看護師さんの気配で起きるんですが、ハッと気付くと帽子が脱げていて綺麗に頭丸出し。
“きゃ~見られた!恥ずかしい(*/□\*)”
となるのです。
まぁ看護師さんもそんなの見慣れているでしょうし大したことではないと思うのですが、自分としては一大事でして(笑)
話を本題に戻して、この帽子のいいところです。
肌に優しい
抗がん剤治療中や脱毛中は頭皮が敏感になっています。
また痒みを引き起こすような素材では余計に傷を作ってしまうことにもなりかねません。
お肌に優しい素材を選ぶことをおすすめします。
汗をしっかり吸収、蒸発してくれる綿素材がやっぱり一番。
この帽子は綿素材はもちろんのこと、更にオーガニックコットン使用で日本製なのもすごく嬉しいところです。
室内用の医療用の帽子はペラペラで薄すぎて頼りないものも多い中、しっかりした生地なのも信頼度が高かったです。
縫い目がない
意外と気になるのが帽子の内側にある生地の縫い目。
やわらかい頭皮に触れると結構気になるんです。
この帽子はその点もしっかり工夫して作られていて被っていて本当に快適でした。
締め付け感がない
1日中被っている帽子。
脱げないけれど圧迫感もない、程よい締め付け感がポイントになります。
この帽子は被りっぱなしでも全く窮屈に感じないので不快感がありません。
抗がん剤の副作用で頭痛がひどい日もノンストレスで被っていられるので本当に助かりました。
おすすめの外出用帽子
室内用の医療用帽子だけでなく外出時に使う帽子も必須アイテムです。
とても役にたったのが下の2種類の帽子。
ウィッグなしでもOKな深めの帽子
抗がん剤治療をしていると個人差はあるものの体調が優れない日があります。
私の場合はあまりに頭痛と吐き気が強く、ウィッグが被れない程でした。
その日は一時退院で帰宅しなければいけない日。
そんな状態でも脱毛した頭をどうしても見られたくなくて、一度はウィッグを被ってみたりもしたのですがやっぱり無理。
仕方なく用意していた帽子を被って帰ったのですが、予想以上にこの帽子に助けられることとなったのです。
それがこれ。
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まずウィッグは無理でもこの帽子なら全然かぶっていられました。
それに深めの帽子なので髪の毛がなくても目立たない。
この帽子にマスク、あとはフード付きの上着かマフラーでもあれば完璧です。
首もとまで隠れるので髪の毛がないことなんて本当にわからないのです。
もちろんウィッグに合わせて被ってもOK!
とにかくウィッグなしでも不自然に見えない深めの帽子を1個用意しておくといいと思います。
ニット帽などお洒落用の帽子
こちらはウィッグと合わせて使用するために準備していた帽子。
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安いウィッグだとつむじが不自然なことが多く、その違和感からウィッグだとバレてしまうことがとても多いです。
帽子があるだけでウィッグだとはバレにくくなるのでこちらも1つは用意しておくべきだと思います。
風が強い日も安心ですしね。
帽子は抗がん剤治療中の強い助っ人!
室内用の医療用帽子、外出用帽子2種類と大きく分けて3タイプの帽子を準備していましたが、どれもそれぞれ本当に助けられました。
脱毛は本当に悲しく切ないことですが、これも一時のこと。
抗がん剤が終わればちゃんと生えてきます。
そのためにも治療中はしっかり頭を守り、トラブルなく発毛を迎えられる状態にしておきたいものです。
また体調がいいときは割りきってウィッグスタイルを楽しむのもアリです。
地毛のときには味わえない楽しさがあります。
私も元々はガンがきっかけでウィッグに出会いました。
それまでは被ったことなんてもちろんなく、実物を見たことさえもないくらい縁がありませんでした。
ところが髪の毛を失ってしまいウィッグを被らざるを得ない状況に・・・
最初こそうまく被ることができずモヤモヤして過ごしていましたが、慣れた頃にはすっかりウィッグの虜に(笑)
ウィッグではいろんな自分にすぐに変身することができ、ファッションが大好きな私はどんどんその魅力にはまっていったのです。
結果的にはお仕事にまでなっているくらい(^^;
どうか脱毛に落ち込まず、ほんの一瞬でも楽しい気持ちで過ごしてもらえらた嬉しく思います。
~自身の経験からウィッグ販売を始めました~
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