抗がん剤による不妊(卵巣機能低下)に備えて受精卵凍結を選択

主治医からの提案:抗がん剤治療前の受精卵凍結

抗がん剤治療を行うにあたって避けられないの様々な副作用。

その中で私が特に心配でたまらなかったのは、卵巣機能低下による不妊。

将来赤ちゃんを産めなくなるリスクがあるということでした。

特に「【妊娠中に悪性リンパ腫と診断される】辛すぎる赤ちゃんとのお別れ」の記事でも書きましたが、すぐにでも赤ちゃんが欲しくて積極的な妊活を行っていた私。

主治医からの提案もあり、受精卵凍結をすることにしました。

抗がん剤治療が原因で早期閉経、不妊症になってしまっても、受精卵があることで将来体外受精により妊娠することが可能というもの。

不妊治療のクリニック(おち夢クリニック名古屋)初診へ

◇お読みいただく前に◇
ここから当時のブログに書いていた気持ちをそのまま転記しつつ書いています。
そのときの気持ちと今の気持ちが入り交じっていて少し読みにくいかもしれませんが、お付き合いいただけたら嬉しいです^^

2012年11月1日

主治医に紹介してもらった体外受精専門のクリニックを受診。

とても人気の病院で初診でも数カ月の待ちがあるとのこと。

だけど治療のために時間がなかった私は主治医のおかげで優先的にみてもらえることになりました。

 

いざ行ってみると、待合室にすっごい人!

ざっと40、50人くらいはいたと思います。

こんなにも赤ちゃんが欲しくてもできない人がいるんだなぁと、虐待のニュースが多い中で何とも言えない悲しい気持ちに・・・

 

同時に今の自分には、妊娠を希望できるというその状況がうらやましいとさえ思ってしまう心境でした。

自分はつい最近ガン宣告をされ、今後の命の保証なんてない。

もしかしたらもう赤ちゃんを望める身体にすら戻れないかもしれないのだから。

 

待ち時間の間にそんないろんな感情でぐるぐるしていると、診察に呼ばれる。

 

内診、検査を経て師長さんらしき人から治療についての説明がある。

卵巣の状態から来週中には採卵できそうとのこと!

ただ中絶したばかりなので質のいい卵子がとれる保証はないとも。

 

治療までに与えられたわずかな時間。

絶対に無駄にしたくないし後悔したくない。

体外受精は保険が効かないのでとても高額なのですが、迷わずお願いしました。

 

例え卵子がとれなくても、やったことに意味がある。

それでうまくいかなかったらそういう運命だったんだと受け入れられるはず。

そんな気持ちで挑みました。

 

ちなみに初診のお会計は4万5千円(´;ω;`)

なんで保険適用じゃないのよ~!!!

と思っていましたが、どうやら国や自治体から不妊治療費として助成金が出るそう。

しかも15万円も!有難い限りです。

 

この日から早速採卵に向けて服薬スタート。

毎晩クロミフェン錠を飲み、2日に1回はフォリスチムという注射を自分でお腹にプスっと。

たくさん卵子を育ててできるだけたくさん採卵、凍結するための準備です。

採卵日が決まる

2012年11月8日。

初診からちょうど1週間後、2回目のおち夢クリニック受診です。

 

予約は朝8時半。

まずは採血からスタート。

1時間程で結果が出るのでそれから内診です。

 

そして診察室での先生のお話。

卵子の育ち具合もホルモン値も問題なし!

順調にいっているので予定通り明後日採卵しますということでした。

よかった~!!とりあえず一安心です。

あとは卵の質の問題が心配なところ><

 

抗がん剤治療前の採卵に成功!

2012年11月10日。

3回目のおち夢クリニック受診日。

この日はいよいよ採卵です。

 

結果から言うと、無事に採卵することができました!

なんとなんと、成熟卵9個と未成熟卵2個の合計11個も採れたとのこと。

中絶直後という身体の状況で、卵巣やホルモン値のことも心配でしたが、我ながらよく頑張った!

11個は期待以上でした♪

採卵の流れ

朝8時半に病院に到着、専用の受付へ。

先に採卵の料金の支払い。

血圧をはかってしばらく待機。

順番に呼ばれ奥の方の部屋へ。

ベッドがある半個室に通される。

手術着に着替え、専用の帽子(シャワーキャップみないなやつ)に髪の毛も全部しまった状態で待機。

15分くらいすると呼ばれてトイレに行くよう指示がある。

 

そして薄暗い手術室へ。

内診台とは違って、ベッドに足をのせる所がついたような台の上に横になる。

足を固定されて、あっという間に消毒、洗浄。

そして怖かった麻酔の注射。

いよいよ採卵へとあっという間に進んでいく。

 

その間、看護師さんがずっと横についててくれます。

小声で次の工程の説明をしてくれるのですが、これが妙に安心できる。

余裕があるときはモニターで卵が採卵針に吸われていく様子なんかも自分の目で見れました。

手術室に入ってから10分~15分くらいでしょうか、本当にあっという間に終わりました。

 

心配していた痛みは、予想よりは痛くなかったかな・・・という印象です。

もしかしたら麻酔をしていたからかもしれませんが。

こちらの病院では通常麻酔はしないで採卵するらしく、卵の数が多い人や痛みに敏感な人は希望すれば別料金で局所麻酔してくれます。

と言っても実際は気休め程度でそれほど痛みは変わらないと説明を受けていました。

私は数が多いしとにかく怖かったので麻酔を希望しましたが、全く痛みがないというわけにはいきませんでした。

それに採卵するときの針を刺す痛みより、正直固定してる器具の方が違和感ありすぎて痛かったです。時間も長いので。

 

事前の下調べで採卵より痛いと噂の洗浄や消毒は私は全く痛くなかったです。

終わってみれば大したことないと思えるけど、当日の朝は本当に緊張しまりくり、びびりまくりで行った私です(笑)

 

そんなことで無事に採卵も終わり、次のステップは旦那さんの精子と合わせて受精させること。

その後うまく育ったものだけ凍結です。

次回はどれだけ受精卵になったかの確認。

たくさん凍結できるといいなぁ。

 

受精卵の確認のためにクリニック受診

2012年11月12日。

この日はついに入院をする日。

お昼は済ませて午後から入院してくださいとのことだったので、午前中におち夢クリニックへ行ってきました。

この前採卵した卵子のその後の進捗状況を聞くためです。

 

11個とれたうちの未熟卵2個はうまく育たず。

成熟卵9個のうち2個は異常受精。

結果、残り7個の愛しすぎる受精卵ちゃん達が頑張って細胞分裂をしながら頑張ってくれています!

 

最終的には「胚盤胞」というところまで育ったら凍結可能とのこと。

この状態でずーっと何年も凍結保管されるのです。

そして悪性リンパ腫の治療を無事に終えたらお迎えに行く、そうすれば妊娠可能というわけです。

 

私は可愛い卵ちゃん達が待っててくれていると思うだけでも、治療が頑張れます。

 

本当に改めて医療の進歩に感謝ですね。

昔なら絶対考えられなかったこと。

 

とにかく頑張れ、愛しの卵ちゃん~!!!

 

5個の受精卵凍結完了!

2012年11月24日。

この日はいくつ受精卵が凍結できたか結果を聞きに行く日。

私はすでに入院していた為、代わりに旦那さんにクリニック行ってきてもらいました。

 

卵ちゃんたち、本当によく頑張ってくれました!

 

7個の受精卵のうち、5個たちがうまく胚盤胞まで育ち無事に凍結されていきました。

普通でもうまく育って凍結できるのは半分以下くらいと言われていたので、これまた期待以上に頑張ってくれました。

 

それに私の場合は時間もなく悪条件の中だったのに・・・本当に有難い(涙)

こんな感じで凍結した卵の写真までもらえます。

 

抗がん剤による不妊に受精卵凍結

 

これで抗がん剤だって怖くないぞ!

例え卵巣機能不全、早期閉経、不妊・・・となってしまっても、この凍結胚のお陰でチャンスがあるんだもん♪

しかも5回も!

 

もう治療頑張るしかない!!

早くお迎え行く為にも絶対治してみせるぞ~!

1クール目の抗がん剤治療で早速副作用に苦しんでいる中、病室の中でひとり決意を固めていました。

 

 

 

 

 

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