【悪性リンパ腫・闘病記】抗がん剤の副作用と入院期間について

 

 

抗がん剤治療を控えられた人にとって、その不安はほんとうに計り知れないもの。

出口の見えない暗いトンネルへいきなり引き込まれるような気がして、ただただ恐怖だったこと、私も覚えています。

 

抗がん剤だなんて、

ドラマの世界。テレビの中の光景。

 

自分がガン宣告をされるまで、そう思っていました。

だけど、自分の命を守るためには、きちんと向き合わなければいけない。

そう覚悟してからは、ちゃんと前を向いて歩んでいきました。

治療から逃げたくなった日も。
優しさに笑顔がこぼれた日も。
不安に押しつぶされそうで涙が止まらなかった日も。

 

ただね、治療中はとても孤独なもの。

そばに家族がいても、恋人がいても、それは違ってて。

この孤独って、同じ経験をした人でしか癒せない。

 

私は、同じように闘病してきた人のブログを読むことで安心できました。癒されました。

同じ症状、同じ病気の人を、毎日何時間も検索し続けた。

経験した人のリアルな言葉は、何より為になり、頼りになりました。

 

だから私もここに残しておきます。

抗がん剤治療に不安になっている誰かに、どうか届きますように。

 

私が発症したガンの種類:【悪性リンパ腫】バーキット様びまん性大細胞型B細胞リンパ腫

私は癌(ガン)の中でも血液のがんと言われている悪性リンパ腫になりました。

手術ができない為、治療法は抗がん剤がメイン。
(部位や型によっては放射線も有効)

また悪性リンパ腫の中でも標準の治療法が確立されていない、珍しく予後の悪い型。

そのため抗がん剤の大量投与という強力な治療をすることに。

その代わり、乳がんや子宮がんなどの固形がんとは違い、抗がん剤がとてもよく効くとのこと。

お陰で治療が功を奏し、7か月に及ぶ抗がん剤治療の末に無事に寛解を迎えることができました。

(2018年9月現在、寛解5年を迎えることができました!)

行った抗がん剤治療:R-Hyper-CVAD/R-MA療法

R-Hyper-CVAD/R-MA療法は悪性リンパ腫の標準治療の中でも最強クラスで、進行の早いバーキットリンパ腫や白血病で選択されることが多い治療方法です。

悪性リンパ腫では一番メジャーなR-CHOP療法よりも投与量が多く、副作用が起きやすい為入院治療が必須。

R-Hyper-CVAD/R-MA療法とは?

簡単に言うと文字のまま、これらの抗がん剤を合わせた治療方法です。

「Hyper-CVAD療法」+「MA療法」+「R(リツキサン)」

「Hyper-CVAD/ハイパーシーバッド療法」という抗がん剤の組み合わせと、「MA/エムエー療法」(MTX/メソトレキセート+Ara-C/アラシー)というまた別の抗がん剤の組み合わせにそれぞれリツキサンという薬を追加し、それらを1コースずつ交互に行う方法。

偶数クールは「R-Hyper-CVAD療法」。
奇数クールは「R-MA療法」。

原則として各4クール、計8クール行います。

ちなみに1クールは3週間。

最初の2週間は入院、残り1週間は退院です。

 

入院期間(治療期間)は予定通りには進まなかった

当初、1クール3週間の治療を8クール行う予定でした。

そうすると、順調にいって7か月くらいで治療終了。

それを期待したのですが、実際は全く違いました。

 

予定通り進んだのは3クール目くらいまで。

強い抗がん剤によって骨髄もだんだん弱ってくるため、なかなか次の治療に入ることができないんです。

通常なら1クールの中で1週間の一時退院が3週間まで伸びたこともありました。

(※次のクールに入るには白血球、血小板、赤血球などの数値が上がらないといけない為、この一時退院の期間に回復させる必要がある)

 

あまりにも骨髄へのダメージが大きく、後半ではとうとう血小板の数値が上がらなくなりました。

最終的に予定の8クール全てをこなすことができず、6クールで治療は終了。

短縮されたにも関わらず私の治療期間は7か月に及びました。

 

R-CHOP療法の入院期間は最初の1クール(2~3週間)

ちなみに悪性リンパ腫の中でも代表的な治療方法「R-CHOP療法」は通院で行うことが基本。

それでも必ず入院期間があるのは、最初のクールで副作用のチェックをする必要があるからです。

特にリツキサンは重篤な副作用が出ることが。

そこで問題がなければ2クール目からは通院治療が可能になります。

ただし、糖尿病など他の持病がある場合は全ての治療で入院が必要な場合もあります。

 

抗がん剤の副作用・症状について

副作用の感じ方には個人差が大きいです。

ここから書くことはあくまで一例、悪性リンパ腫の抗がん剤治療を行った私の場合です。

脱毛

抗がん剤の点滴開始からちょうど2週間後、髪の毛が抜け始める。

1か月でほぼ全ての頭髪が脱毛。

同時に眉毛、まつげも抜け始める。

 

吐き気

偶数クール(Hyper-CVAD療法)のみ吐き気あり。

特にアドリアシン(赤い点滴)投与後がひどい。

吐き気止めのお陰で嘔吐は1度もなし。

 

倦怠感

治療中通してずっとあり。

ただし程度に波があり、動けないくらいひどい日もあれば、急に軽くなる日もあった。

 

口内炎

1クール時のみ。

痛くて何も食べられない、歯も磨けないほど。

特に対策はしていなかったが、それ以降は全くでず。

 

味覚障害

前半クールがひどかった。

食べ物の味はもちろん変わり、水の味も気持ち悪く感じた。

後半クールあたりから緩和。

味は変わらず、薄く感じるのみになった。

 

痺れ

手足にじんじんするしびれがあった。

特に指先がひどい。

手のしびれの症状・感じ方

  • じんじんする
  • 感覚がなくなる
  • 力が入らない
  • 缶が開けられない
  • 字が書づらい
  • 手が震える

足しびれの症状・感じ方

足の指先がひどい。

じんじん、ちくちくするような不快な感じ。

 

骨髄抑制

骨髄抑制(こつずいよくせい)とは?
骨髄の機能が低下して、血液の生産能力が下がることを「骨髄抑制」と言います。骨髄抑制は、使用される薬の種類や投与量、患者さんの体の状態などによって、程度や発現時期が異なります。そして、吐き気や脱毛などの症状と違って、自分ではわかりにくい副作用で、重篤化する場合もあるので、必ず定期的な血液検査が行われます

 

白血球低下(感染症にかかった)

・サイトメガロウイルスに感染
40度を超える高熱のため3クール目の治療が中止となってしまった。

・生えかけの親知らから炎症
ばい菌が入ってしまい頬っぺたが腫れ上がり、今まで感じたことのない激痛に苦しんだ。

 

血小板低下(出血)

歯ぐき、鼻、皮下出血が起こった。

採血や注射の際の皮下出血が毎回ひどくなる。

すぐ青あざができる。

 

頭痛

治療中通してずっとあり。

倦怠感と同じように日によって波があった。

 

耳鳴り

頭痛がひどいときに併発することが多かった。

 

皮膚の脱皮(顔と足)

各クール、抗がん剤を投与して2週間後くらいに皮膚が薄くめくれる。

乾燥をして粉をふいた状態よりもっともっとひどい状態。

 

眠気

奇数クール(MA療法(MTX+Ara-C))のみあり。

寝ても寝てもとにかく眠い日がよくあった。

 

抗がん剤の副作用は感じ方に個人差がある

入院中に感じたことですが、副作用は本当に個人差があります。

同じ治療法・同じ抗がん剤を使用しているにもかかわらず、ある人は嘔吐がひどい、ある人は胃がムカムカするだけ、というように。

実際の話ですが、同じ病室の人でふたりの方が同時にR-CHOP療法をしていました。

一人の方は全く副作用が感じられないようでとても元気。

もう一人の方は嘔吐するほど吐き気が強く、寝てばかり。

ちなみに両方とも50代~60代くらいの女性の方でした。

同じ抗がん剤でもこんなにも違うものかと、ほんとうにびっくりでした。

このように個人差が大きい副作用。

今回お話しした症状についても、あくまで一例として、参考にしてもらえると嬉しいです。

 

 

 

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