【抗がん剤による脱毛に必須な抜け始めの対処法】元ガン患者が教えます

 

初めての抗がん剤投与が終わり、次に待ち受けているのはいろいろな副作用。

中でも脱毛は特に嫌な副作用の1つですよね・・・髪の毛が抜けてしまうなんて、もう考えたくないもない。

 

私も自分の髪の毛が抜けるその日が来るまで、ただ恐怖でした。

「いったいどんな風に抜けるんだろう。」

「突然バサバサ髪の毛が落ちてくるのかな?」

「朝起きたら大量の抜け毛が枕についてるとか?」

想像ができない世界でただ怖い妄想が広がるばかり。

 

そして・・・いざその時がくるとやっぱりショック。

 

だけど、事前の準備で随分助けられました。

私が脱毛に向けて実際に準備したこと、困ったことや感じたことなどをまとめました。

 

抗がん剤治療目前で不安な思いをされている方や、まさに絶賛脱毛中でお困りの方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

 

抗がん剤による脱毛の抜け始めにできる対処法

抜け始めにできる対処法として大きく分けて行動編と道具編と2つあります。

順番に詳しくお伝えしていきますね。

その前に知っておくべき知識として抜け始める時期の目安や様子などについて。

実際に抜け始めたときのこと

私の場合は言われていた通りちょうど2週間で脱毛開始。

抗がん剤の種類や量、多少の個人差はありますが一般的には2~3週間後から始まる人が多いです。

全て脱毛してしまうのか、地毛が残るのか、これも抗がん剤の種類による影響が大きいです。

 

ちなみに抗がん剤の投与をやめると3~4週間くらいで産毛のような地毛が生えはじめます。

 

私は全部で6クールの抗がん剤を全て入院で行ったのですが、なかなか白血球が上がらず途中2カ月くらい治療ストップした期間がありました。

おかげですっかりツルツル状態だった頭がヒナ鳥のようになった経験が(苦笑)

 

もちろん次のクールの治療に入ったらまたすぐ抜けてしまうのでもったいないな~と。

治療後のために貯金ならぬ貯毛(ちょもう?笑)でもできたらいいのにと思ったりしてました。

 

抜け始めはアンダーヘア(陰毛)から

脱毛は覚悟していた髪の毛よりも先に陰毛から始まりました。

ある日いつものようにトイレに行くと下着に大量の毛がついていて。

 

頭髪が抜け始めたのはその翌日。

最初は手ぐしを通すとたくさんの毛が手にまとわりつく状態から始まりました。

 

実際の日にちを見ていくとこのような感じでした。

 

抗がん剤初投与から抜け始めるまでの記録
    • 【2012年11月14日】初めての抗がん剤投与 ※エンドキサン
    • 【2012年11月27日】陰毛が抜ける。
    • 【2012年11月28日】髪の毛の脱毛も始まる。
    • 【2012年11月29日】髪の毛がごっそりと抜けるようになる。
    • 【2012年11月30日】抜け毛が気になる為バリカンで短くする。
    • 【2012年12月19日】ほぼ全ての髪の毛が抜ける。

 

その後は触れる度にスルリと束のような感じで大量に抜けました。

私の場合は脱毛の起こりやすい抗がん剤(エンドキサン、アドリアシンなど)を大量に投与する治療方法でした。

抜け始めてからはあっという間に脱毛が進み、1か月も経たないうちにほぼ全ての頭髪がなくなりました。

 

抗がん剤による脱毛の画像(初回の抗がん剤)

 

 

抗がん剤による脱毛の画像(最後の抗がん剤から1週間後)

 

詳しい経過についてはこちらの記事に書いてあります。

 

事前に準備したこと(行動編)

【地毛のカット】

元々かなり長いロングヘアだった為、入院前に肩くらいの長さにカットしました。

自分としては抗がん剤治療に備えて思い切り短くしたつもりだったのですが、全然長かったです><

いざ抜け始めると想像以上に抜け毛が気になって気になって・・・

結局抜けた毛が自分でわからないようにバリカンを使って限界まで短くしました。

カットしてよかったこと

・洗髪が楽ちん

短くしたことでシャンプーがとっても楽でした。

抗がん剤治療中は体調が優れないことも多かったのでとっても助かりました。

 

・不快感が少なくすんだ

入院治療の為に週に2~3回しか洗髪することができませんでした。

だけど短くしたことで頭をホットタオルで拭くだけでもかなりスッキリ!

洗髪できない不快感が長いときよりも少なくすみました。

 

・排水溝つまらない

洗髪するときが一番髪の毛が抜けます。

だけど髪の毛が短いので詰まることがありませんでした。

 

・抜け毛による精神的苦痛がない

これが私にとっては一番のメリットでした。

抜けたのがわからない程短くしたので、いちいち抜け毛を気にして落ち込むことがなかったです。

気づいたときにはすでに9割以上の髪の毛が抜け落ちており、ツルツルの柔らかい頭皮が丸見えになっているような状態でした。

 

悪かったこと

・短すぎて抜けた毛がとりにくい

唯一抜け毛として目にするのは医療用帽子の内側でした。

短すぎたためチクチク帽子の生地に突き刺さっている状態。

コロコロを稼働させても取りづらく掃除がちょっと大変でした。

 

・地毛が残る場合もあるのでもったいない

これは私の実体検じゃないのですが、抗がん剤によっては半分以上地毛が残る人もいます。

ホジキンリンパ腫で治療をしていた友人がそうでした。

彼女は抗がん剤が始まっても3クール目くらいまで地毛がかなり残っていたため、帽子だけで外出していました。

そういう場合は最初から短くカットしてしまうのがもったいないです。

事前に自分が使う抗がん剤が脱毛しやすい薬か把握しておく必要があります。

 

 

【心の準備】

前もって抜け始める時期を把握できていると、毎日ヒヤヒヤ、ドキドキしながら待つ必要がありません。

知らないことは怖いこと。

“心構え”という心の準備も私はしていました。

 

それは他の方が記録してくれた闘病ブログをとにかく読み漁ること。

脱毛するタイミングや状況を予習するため。

 

抗がん剤の種類によって抜け方が違うので、やっぱり同じ病気だと特に参考になります。

 

事前に準備したこと(道具編)

【医療用ウィッグ】

いざ抗がん剤治療に入ってしまうとその後の体調が心配。

なので事前にネット通販で安いウィッグを購入しておきました。

病院の売店にもウィッグは売っていますが高価なウィッグがほとんど。

焦って後悔するようなお買い物をしないように治療前に用意しておくと安心です。

 

事前にウィッグを用意するときのポイント

治療前に用意しておくウィッグは1つだけで十分です。

脱毛が始まり実際にウィッグ生活を始めると、多かれ少なかれ購入したウィッグで気になる点が出てくると思います。

例えば、
「サイズが小さく長時間の着用が辛い」
「外で見てみたら思っていたより髪色が明るかった」
「中のネットが固くてつけ心地が悪い」などです。

実際に被って生活してみないとわからないことが本当にたくさんあります。

外出してみて初めて気が付く不便さなども出てきます。

次回購入するときはその気になる部分を頭に入れながらウィッグを選ぶと、よりしっくりくるウィッグに出会えると思います。

 

着用感がよく楽、尚且つ自分が可愛いと思えるスタイルのウィッグを見つけること、少しでもストレスフリーで治療を乗り越えるために必要なことの1つだと思います。

私はすっかりウィッグの魅力にハマってしまい、病院のベッドの上からよくウィッグをポチリと購入していました(笑)

 

今は昔と違い数千円でも自然で可愛いウィッグが本当にたくさん!

可愛いウィッグでテンションが上がると辛い治療も頑張ることができました。

次の一時退院ではあのウィッグとこの洋服を合わせてお出かけしよう~♪と妄想するのが1つの楽しみにもなっていました^^

 

 

【ケア帽子・医療用帽子】

肌に優しいオーガニックコットンの医療用帽子を2枚用意していました。
(その後さらに3枚ほど買い足し6クール終了までローテーション)

私が抗がん剤治療を始めたのが11月。

脱毛したあとはかなりスースー寒く感じたので、この医療用帽子は必須アイテムでした。

 

他に実際に脱毛してみて驚いたことは、とにかく直に触る頭皮はやわらかくてほわほわしていたこと。

これは何かの拍子に固いものでも当たったら大変…!
自分の爪でさえも寝ている間にひっかいたら血でそう!

そう思ったくらいでした。

髪の毛の代わりをしてくれる医療用帽子。

頭皮を大切に保護する役割としてやっぱり必要です。

 

【外出用帽子(ニット帽・深めの帽子)】

冬だったのでニット帽と、オールシーズン被れる深めの帽子と2種類用意しました。

元々はウィッグに合わせるように購入していたのですが、これが思いのほか役立ちました!

 

1クール目の抗がん剤が終わり待ちに待った一時退院。

まだ脱毛も本格的には進んでいなかったので、深めの帽子にマスクスタイルで帰宅。

この一時退院中にほとんどの毛が抜けてしまったので、いよいよウィッグデビュー!となったわけですが、予想外なことが。

頭痛やら吐き気やら副作用で体調が悪く、でウィッグができないんです!

少しでも頭を圧迫されようものなら嘔吐してしまいそうなほどで・・・

眼鏡さえもかけらないくらいだったので><

 

だけど2クール目の治療が始まるから病院に行かなければいけない。

まさか頭をさらけだして行くなんて絶対無理!

そんなときにも帽子はとっても役立ちました。

ウィッグができなくても帽子ならなんとか大丈夫。

案外帽子だけでも全然いけるじゃん♪と思ったりしました。

 

実際に通院で治療している人はニット帽だけの人もすごーくたくさんいました。

冬っていう季節的なことも大きいのかな、ニット帽にマスク、フード付きの上着なんて着てたらもう全然普通。

髪の毛ないなんてわからなかったです。

とにかく帽子は1つは用意しておくことをおすすめします。

 

 

【低刺激シャンプー】

抜け始める前、抜けている最中は頭皮が特に敏感。

私も抜ける数日前から頭皮がむずむずする感じが続き、脱毛が始まりました。

とにかく脱毛中に心がけたいことは刺激を与えないことと清潔に保つこと。

低刺激タイプ、できれば最初から泡で出てくるシャンプー剤だと便利です。

シャンプーについては、治療中でも安心して使えるおすすめシャンプーの記事でまとめていますのでぜひ併せて参考にしてみてくださいね。

 

【抜けた毛をとるためのコロコロ】

地味に頼りになったのがコロコロ。

短い毛がとりにくかったと先に書きましたが、それでもあるのとないのとでは大違い。

 

短いから手では尚更取れないし、結局このコロコロしかなかったんです(^-^;

時間をかければ綺麗になるし、入院中は暇なのでいつもコロコロさせていました(笑)

 

 

 

 

~自身の経験からウィッグ販売を始めました~

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