【悪性リンパ腫】実際にかかった治療費と必要だったお金の全てを公開

 

私が悪性リンパ腫と診断されたとき、病気のことと同じくらい治療費のことがとても心配でした。

もちろん人生初めての抗がん剤。

しかも聞けば半年以上かかる治療。

 

いったいどれくらい莫大な治療費がかかるのか・・・

 

ネットで調べてみても、なかなか具体的な金額が書かれたサイトやブログが発見できず。

「ガンにかかる治療費はいくら?」みたいなざっくりな解説記事はたくさんあるのだけど、結局いくらかかるのかわからないですよね。

 

できるだけわかりやすく、具体的な金額がわかるよう、私が実際に悪性リンパ腫で6クールの抗がん剤治療をしたときにかかった金額をまとめました。

 

余計な心配をせず少しでも安心して治療に専念できますように。

この記事が必要な方へ届けば嬉しいです。

 

悪性リンパ腫の治療で窓口に支払ったお金【総合計2656074円】

まず実際に病院の窓口で支払った金額と、その後戻ってきた金額についてまとめます。

 

悪性リンパ腫の診断までにかかったお金(検査など)【計157364円】

■生検/入院3日間【\68484】
〈内訳〉
・保険適用分 \40050
・個室料金  \28434

■検査(マルク+血液検査+尿検査+CT) \32400
■検査(胃カメラ+心臓エコー)      \6330
■検査(PET-CT)              \29150
■セカンドオピニオン                              \21000

※まとめての請求だったのでそれぞれ個々の検査金額不明です

 

抗がん剤治療費(6クール)【計2401960円】

【内訳】

  • 第1クール 入院17日間 \326790
  • 第2クール 入院16日間 \399770
  • 第3クール 入院17日間 \325940
  • 第4クール 入院18日間 \453250
  • 入院3日間 (治療入れず輸血のみ) \53400
  • 第5クール 入院18日間 \340600
  • 第6クール 入院18日間 \502210

 

その他外来【計96750円】

  • 治療前の通院(診察、血液検査数回)
  • 一時退院中の通院(診察、血液検査、グラン注射)など

 

以上、治療前の検査から抗がん剤治療終了までにかかった総合計は【2656074円】でした。

 

※全て健康保険がきくものは適用後3割負担の金額

※入院中の食事代は入っていません

 

悪性リンパ腫の治療費のうち戻ってきたお金【総合計2735439円】

2656074円と病院で支払った金額はかなり高額でびっくりなのですが、実際には健康保険から戻ってくるお金があるので安心してください^^

順番にみていきますね。

 

高額療養費・健康保険組合給付金【計2220439円】

〈内訳〉

  • 10月分\29922
  • 11月分\296467
  • 12月分\544343
  • 1月分\573497
  • 2月分\41487
  • 3月分\310196
  • 4月分\159780
  • 5月分\282430

 

これらが健康保険から返ってきたお金。

限度額適用認定証を利用しなかったのでの自己負担額を超えた分(立て替えて支払った金額)がここで返金されています。

 

更に健康保険組合の付加給付制度で月3万円を超える医療費については還元されることになっていたのでその分も含みます。

この給付がなければ月8万円程の自己負担額がかることになるので本当に助かりました><

 

健康保険や付加給付制度のことがよくわからない人は【悪性リンパ腫】助かった!治療費の負担を軽減する健康保険の制度の記事を読んでみてくださいね。

 

医療保険(県民共済)【計515000円】

(内訳)
入院日額 \4500×110日=¥495000
入院一時金 \20000

 

以上、健康保険から戻ってきたお金と医療保険からの給付を合わせて合計2735439円になりました。

 

実際には【治療費】以外も病院へ支払わなければいけない

実際に病院に支払うお金は上で書いた「治療費」だけではないのが現実です。

他に差額ベッド代、入院中の食事代も別途請求されます。

その部分についても説明していきますね。

 

差額ベッド代について

差額ベッド代は差額室料とも呼ばれますが、正式には「特別療養環境室料」といいます。

特別療養環境室とは、患者がより快適に入院を送れるよう一定の設備が設置された環境の整えられた部屋です。

基本的には患者自らの希望によって選択され、健康保険適応の範囲外で全額自己負担です。

 

差額ベッド代が請求される特別療養環境室とは?

具体的には下記のような部屋です。

  • 病室の病床数(ベッド数)は4床以下である
  • 病室の面積は1人当たり6.4平方メートル以上である
  • 病床のプライバシーを確保するための設備(仕切り・カーテン等)を備えていること
  • 「個人用の収納設備」、「個人用の照明」、「机や椅子」などの設備がある

 

差額ベッド代がかかるケース

患者自らがより快適な入院生活を求め、個室を希望した場合にかかります。

例えば静かな環境がいいからとか、しっかりプライバシーの守られた環境がいいといった場合が多いかと思います。

これらは自分が希望しているので当然だと思いますが、注意しなければいけないのは次のようなとき。

 

“大部屋が満室で個室に入ってください”といわれたとき。

その際に差額ベッド代についてきちんと説明を受けたうえで同意書にサインした場合も差額ベッド代がかかります。

自らの希望ではないですが同意書にサインした時点で納得したことになるからです。

 

入院準備や書かなければいけない書類が多くて内容を読まずにサインしがちですが、気を付けなければいけないところですね><

 

差額ベッド代がかからないケース

個室などの差額ベッド代がかかる部屋に入院した場合でも、請求されないケースがあります。

1.同意書による患者の同意の確認を行っていない場合

同意書のサインが確認できない、サインが確認できても差額ベッド代の具体的な金額の記載がないなど説明が不十分な場合

2.患者自身の「治療上の必要」により差額ベッド代のかかる部屋が必要となった場合

具体的には下のような場合です。

  • 病状が重篤なため特に安静を必要とする者、又は常時監視を要し、適時適切な看護及び介助を必要とする患者。
  • 免疫力が低下し、感染症にかかるおそれのある患者。
  • 著しい身体的・精神的苦痛を緩和する必要のある終末期の患者。
  • 後天性免疫不全症候群(エイズ)に感染している患者
  • クロイツフェルト・ヤコブ病の患者

 

3.患者自身の希望ではなく病棟管理の必要性等から差額ベッド室への入院を指示された場合

例えばインフルエンザなどの感染症の患者で、院内感染防止のために患者の希望によらず個室に入院させた場合など差額ベッド代はかかりません。

 

悪性リンパ腫の治療のため差額ベッド代がかからなかった私の場合

生検で入院をした3日間だけ自分から個室を希望した為に1日当たり9478円かかりましたが、抗がん剤治療中は特に希望をしていなかったため一切かかっていません。

 

ちなみに私のいたところは基本的には4人部屋でした。

4人部屋だと病院や病棟によっては請求されるので私の場合はラッキーでした。

 

差額ベッド代は健康保険適用じゃないし、もちろん高額療養費の対象外なのでできれば支払いを避けたいところですよね。

 

もう1点有難かったのは、差額ベッド料なしで個室に入れたこと。

私は白血病や骨髄移植で行うような強い治療をしていたため、感染予防のために一時的に無菌室である個室に移動になったからです。

治療のためにやむを得なく必要となることなのでもちろん差額ベッド代は請求できないことになっています。

 

実際に個室に入院してみて思ったこと。

当たり前ですが、とにかく快適!!!

 

部屋が広い、テレビの音を気にせず見放題、部屋の中にトイレがある、大きめの冷蔵庫がある。

特にトイレが部屋の中にあるのはとっても助かりました。

体調が悪く歩くのが辛いときも多かったので><

 

それと有難い誤算だったのが、4人部屋と違って冷蔵庫とテレビまで無料で使い放題だったこと。

(4人部屋だと両方有料、よくあるカードを入れるタイプのです)

治療のための個室だったので、部屋代(差額ベッド代)は無料でも、その他の備品使用料は通常通りかかると思っていたので(^-^;

 

ほんと個室での入院生活は快適でした☆

唯一、強い抗がん剤をやらなければいけない血液のガンでよかったと思った瞬間です(苦笑)

 

入院中の食事代について

治療費以外に実際に病院に支払ったお金として、入院中の食事代もあります。

私が入院していたのは平成24年~平成25年だったので一食当たり260円でした。

※平成30年4月より一食460円に引き上げられました(所得によって減額されます)

 

入院時の食費の自己負担額

引用元:厚生労働省HP「平成18年4月から入院時の食費の負担額が変わります」

 

私の場合は6クールにわたる抗がん剤治療をし、入院した日数はトータル107日。

単純に107日×3食で321食分、83460円かかったことになります。

 

ですが実際には吐き気や食欲不振で途中から病院食が受け付けられず、半分くらいは欠食(前日に食事は不要と申請)にしていました。

その代わり、カップラーメンや即席の味噌汁、スープを常備したり、家族に差し入れをしてもらい食事をとっていました。

実際には1色260円以上かかっていたと思います。

 

他に治療費以外にかかったもの

忘れがちですが他にも細々とお金がかかったものがあります。

入院の準備【計73000円】

  • パジャマ5着(15000円くらい)
  • 医療用帽子4枚(8000円くらい)
  • タブレットPC(20000円くらい)
  • ポケットWi-Fi契約料(月4000円×7か月=28000円くらい)
  • 洗面用具・生活用品/コップ・箸・歯ブラシ・BOXティッシュ・スリッパなど(2000円くらい)

 

約半年に渡る長期の入院だったので入院の準備にもお金がかかりました。

病院用の歯ブラシやコップ、スリッパなどはほとんど100均で調達しました。

何でもあるので本当に助かります。

 

痛い出費だったのがタブレットの通信料。

暇つぶしにはインターネットの繋がる環境が必須だと思ったので、通信料を気にせず使えるようポケットWi-Fiを契約していました。

月々4000円くらいで契約期間は7か月。

トータル28000円くらいだったと思うのですが、もしかしたら1年縛りの違約金が5000円くらい発生していたかもしれません。(うろ覚えですみません><)

 

最近だとWiMAXで2000円代で契約できるし随分ハードルも下がったように思います。

私のように長期入院する人はネット環境は絶対あった方がおすすめ。

病院でテレビ見るのもテレビカードが必要だったり結局お金かかりますよね。

それなら使い放題のネットで見た方が断然お得です。

 

ウィッグの購入【5000円~10000円くらい】

5000円くらいの安いファッションウィッグを入院前には1個購入しました。

その後ウィッグにハマってしまった私は、入院中の暇つぶしのネットショッピングで次々買うことに(笑)

現実的には洗い替え用に最低2個あれば大丈夫だと思います。

 

家族のお見舞い時の駐車場代【50000円くらい】

この出費も以外と大きかったです><

病院の駐車場が有料の為、近くの安めのコインパーキングに置いていたのですが、毎回平均1000円~1500円くらい。

週末は旦那さんが朝から面会時間終わりの21時くらいまで必ず来てくれていたので、入院期間の駐車場代で50000円くらいもかかっていました。

 

 

ここまではかかった治療費やその他必要だったお金のことについて書いてきました。

有難いことにその治療費の負担を軽減してくれる健康保険の制度もいろいろとあります。

そちらについては、長くなってしまったので別の記事でまとめます。

 

(こちらの記事に続きます)

 

 

 

 

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