【妊娠中に悪性リンパ腫と診断される】辛すぎる赤ちゃんとのお別れ

妊娠初期に悪性リンパ腫と診断をされる

2012年7月。

初期症状(首のしこり)を発見したときは、まさに妊活真っ最中のときでした。

 

元々生理不順のためになかなか妊娠せず、婦人科に通って卵胞チェック、タイミング法を行って妊活を行っていました。

そんなある日、朝洗顔が終わってタオルで顔をふいているとき。

ふいに触れた首すじにしこりがあるのに気づく。

 

それが全ての始まりでした。

3か月後、まさか悪性リンパ腫だと自分が診断されるとは。

 

追い打ちをかけるように、その告知の寸前にまさかのタイミングで妊娠が発覚。

 

最初、首のしこりがわかりいくつか病院を受診していました。

どこへ行っても「リンパが腫れているだけ」「粉瘤だと思う」そのどちらか。

最後の最後まで「悪性の可能性は低い」と言われ続けていた私はそのまま妊活を続けていました。

早く赤ちゃんが欲しいという思いと、年齢のことも気になり、少し焦っていた私は一周期も無駄にしたくないと思っていたからです。

 

自覚症状は首のしこり1つだけ。

他には何にもありませんでした。

そんな状況でまかさ自分が悪性リンパ腫だなんて、確率から言ってあり得ないと思ってしまいました。

 

愚かな自分。

今となっては本当に本当に後悔です。

 

妊娠中の生検

悪性の可能性は低いと言われながらも、大きなしこりがある以上、生検をしない限りはっきりとした診断がつかないと言われていました。

生検は手術です。

もちろん身軽な体なら何の迷いもなく受けていたと思います。

ただ当時は妊娠中でも妊娠初期という一番重要な時期。

妊娠初期での手術や服薬は慎重にならなければいけないので、当時の私はとても悩んでいました。

薬の影響でお腹の赤ちゃんにもし何かあったら・・・。

 

すごく悩んだけれど、自分のためにもお腹の赤ちゃんのためにも無責任な行動はできないと思いました。

万が一悪性だったら、本当に取り返しのつかないことになる。

自分の命も赤ちゃんの命も。

 

そんないろいろな葛藤の中、相談もかねて受診した婦人科。

女性のベテラン先生に後押しをもらったことで決意できたのです。

 

「生検は局所麻酔でできる、それに妊婦でも飲める抗生物質があるから大丈夫よ、受けなさい」と。

 

覚悟を決めて受けた生検。

弱い抗生物質しか服用できなかった為か傷口が少し化膿してしまうものの、問題なく終わることができました。

 

だけど、肝心な結果は最悪なものに・・・

病理検査の結果、ガン細胞が出てしまう。

 

残念ながらお腹の中の小さな命は手放さなければいけなくなってしまった。

 

病気のことより何より、当時の私にはこのことが一番辛く、悲しかったです。

 

抗がん剤治療のために継続できない妊娠

2012年10月17日。

生検の結果から正式に悪性リンパ腫だと告げられる。

詳しくはこちらの記事に書いています。

 

2012年10月18日。

悪性リンパ腫と診断された翌日、同じ病院内にある産婦人科を受診。

妊娠中の生検について相談をしに行ったところです。

 

悪性リンパ腫と正式に診断され、今回は赤ちゃんは諦めましょうと主治医から言われていました。

その報告と今の子宮の状態、そして今後のことについて相談をすることに。

 

ところが前回みてもらった女性の先生はこの日外来担当じゃなかったらしく、違う先生になりますとのこと。

でもすぐ私のことを聞いたらしく奥の部屋から出てきてくれました。

何か作業をされていたのか緑の手術着のようなのを着た格好のままで。

 

先生の顔見た途端、思わず泣いてしまいました。

 

「やっぱりダメでした・・・」

 

その一言しか言えない私。

 

他にも報告しないといけないことや伝えたいことはいろいろあったのに、それ以上言葉にすることができませんでした。

 

そのまま診察もしてもらえることに。

お腹の赤ちゃんは順調に育っている様子。

 

「赤ちゃん見る?どうする?」

私の気持ちを気遣いながら優しく聞いてくれました。

 

「見ます!!」

何の迷いもなく答えました。

 

 

エコーで見た途端、今まで我慢していた色々な感情が一気に溢れ出てしまいました。

 

とにかく涙が止まらなくなってしまってしばらく号泣・・・

そっとテッシュを差し出してくれる優しい看護師さん。

 

告知されたときは一滴も出なかった涙。

このときばかりはこらえきれなかった。

 

赤ちゃんごめんね・・・本当にごめんなさい。

せっかく来てくれたのにこんなことになってしまって。

元気になったらすぐ戻ってきてね。ママも絶対迎えに行くから。

 

 

そして診察終えてからの先生のお話。

中絶はここではやっていない、個人病院の方が日帰りで負担も少ないからよいのではとの提案でした。

 

その日のうちに自宅近くの個人病院に受診し事情を話す。翌日の手術の予約を。

 

ごめんね赤ちゃん、さようなら。

2012年10月19日。

中絶手術を受け、愛しすぎる小さな小さな命とサヨナラしました。

 

付き添ってくれた旦那さんは、大きな身体を小さく震わせて、ずっと隣で泣いていました。

でも繋いだままの手は温かくて優しくて。

 

パパにしてあげられなくてごめんなさい。

病気になってごめんなさい。

 

 

 

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