徹底究明!抗がん剤で脱毛しない人がいるのは本当か?体質が関係?

 

癌(ガン)=抗がん剤=脱毛

もしかしたらほとんどの人がこんなイメージをもっているかもしれません。

だけど、ガンになって抗がん剤をしたのに全く脱毛していない人、いたりしますよね。

いったいどうしてなんでしょうか?

“自分も脱毛しない体質だったらいいのになぁ”

そう願いながらこのページを読んでいる人には少し残念なお知らせになってしまうかもしれません。

ですが、これから抗がん剤を控えた人にこそ、きちんとした知識と心構えをもって挑んで欲しいと思っています。

脱毛しない体質の人はいない

まず言えることは、脱毛しないのは「体質だから」というわけではないということ。

では、なぜ抜けない人がいるのか?

実際に抗がん剤治療をしたのに脱毛をしなかった人はこういったことが考えられます。

分子標的薬を使用した

「抗がん剤」と一口で言っても、使用する薬は実はいろいろ。

最近では「分子標的薬」という少し性質の違う薬も出ています。

 

Q48「分子標的薬(ぶんしひょうてきやく)」とは、なんですか。
A 体内の特定の分子を狙い撃ちし、その機能を抑(おさ)えることによってより安全に、より有効に病気を治療する目的で開発されたくすりです。

「分子標的薬」は、病気の細胞(がん細胞など)の表面にあるたんぱく質や遺伝子をターゲットとして効率よく攻撃するくすりとして注目されています。「抗体(こうたい)医薬」(Q49参照)には、分子標的薬に分類されるものもあります。現在では、低分子化合物のくすりも含め、10種類以上の分子標的薬が使用されています。

がんの治療薬を例にとりますと、抗がん薬の多くは、がん細胞だけでなく正常な細胞も攻撃してしまうので、重い副作用を発現させることも少なくありません。従来はがん細胞を死滅させる作用によって治療の効果を得てきましたが、近年、がんに関する研究が進み、がん細胞が増殖や転移をするのは、異常な遺伝子からできた物質が悪さをしているためであることがわかりました。つまり、悪さをする物質の働きを抑(おさ)えることができるなら、がん細胞の増殖や転移が抑えられるはずです。

こうした考え方から誕生したのが「分子標的薬」です。

分子標的薬は、ゲノム・分子レベルでがん細胞の特徴を認識し、がん細胞の増殖や転移をおこなう特定の分子だけを狙い撃ちにするので、正常な細胞へのダメージが少なくなっています。副作用がまったくないわけではありませんが、従来のがんの治療薬に比べると、より患者さんの負担が少なくなっています。

分子標的薬の1つ「イマチニブ」は、血液のがんである白血病(慢性骨髄(こつずい)性白血病)の治療薬です。白血球を増殖させる異常たんぱく質をとらえ、その働きを抑える仕組みをもったくすりとして開発されました。その後、胃などのある種のがん(消化管間質腫瘍(かんしつしゅよう))でも、イマチニブががんの増殖を抑えることがわかり、適応範囲が広がりつつあります。

こうしたくすりの利用が進めば、従来は入院が必要とされるケースでも、通院治療や在宅治療ができるようになるため、患者さんが高いQOLを保ちながら治療を続けることができるようになると期待されます。

 

このように分子標的薬はがん細胞にのみ作用するため髪の毛の細胞には影響がありません。

したがって、脱毛することもないのです。

リツキサンで治療をしていた同室の人の場合

私が入院中、実際に同室の方がリツキサンという分子標的薬のみを使って治療をしていました。

もちろん脱毛はありません。

それどころか副作用が全くないようで、食事も普通にとられ、とてもお元気だったのが印象的でした。

そのときの私は吐き気で何も食べられず、ほんとうにうやらましかったのを覚えています。

脱毛する頻度の少ない抗がん剤を使用した

抗がん剤の中でも実は脱毛が起こりやすい薬と比較的そうでない薬とあります。

高頻度で脱毛が起こる薬の場合、ほとんどの人が最終クールの抗がん剤までに全て抜けてしまいます。

逆に脱毛が起こりにくい薬を使用した場合、抗がん剤治療を最終クールまで終えても半分以上地毛が残っている場合もあります。

このように抗がん剤をしたからといって必ずしも全て脱毛するとは限りません。

地毛が残っているがために、他の人から見たら抗がん剤前と変わっていないように見えることも。

でも実際は脱毛していたというケースもたくさんあるのです。

ウィッグが自然でわからなかった

これは私が誤解されそうになった、実際にあった話です。

一時退院中に何でも遠慮なく話せる友人と会ったとき、突然こう言われたんです。

 

「最近の抗がん剤は髪の毛抜けないんだね、よかったぁ!」と。

 

どうやらウィッグがあまりに自然で脱毛前の私と全然変わってなかったらしく、そう思ったようです。

もしかしたら同じように、ウィッグが自然すぎるために抗がん剤でも脱毛しないと誤解している人も案外少なくないのかもしれないですね。

ウィッグを販売している私としてはこうなることを望むばかり。

できれば病気のことを知られたくない人や絶対バレたくない人、多いと思います。

ご近所さんやママ友など、誰にどこまで話していいのかも、なかなか難しい問題だと思います。

ほとんどの場合は多かれ少なかれやっぱり脱毛する

分子標的薬では脱毛しないと説明しましたが、実際のところ抗がん剤治療は複数の薬が同時に投与されることが多いため、全く脱毛しないパターンはほとんどありません。

私が患った悪性リンパ腫に限っては、濾胞性リンパ腫の場合に「リツキサン」という分子標的薬が単体で投与される治療方法もあります。

ただしこのように単体で使用される場合は、ほとんどの場合でガンの治癒を狙ったものではありません。

進行を遅らせるためなど、積極的ではない治療法に多いです。

やはりまずは積極的な治療=脱毛する抗がん剤が使われると思って間違いないと思います。

 

 

 

 

~自身の経験からウィッグ販売を始めました~

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